ラムジーとショークロス

アーセナルーストーク戦を生放送でみていたのだが、
アーセナルラムジーが相手DFショ―クロスのタックルを受け重傷を負いました。

接触の際、テレビを通しても明らかに嫌な音が聞こえて来ました。

吹っ飛んで倒れたラムジーに最初に駆け寄ったのは相手のストークの選手だったのだが、ラムジーの様子を見て焦ったように担架を要請し、ラムジーを抱えるようにしてました。

うめいているラムジーの足はブラっと垂れてあらぬ方向へ・・


ファウルってのはすぐスローリプレイで検証されるものだが、
あまりの衝撃にスカパー(に映像を提供してる現地放送)では直後にはリプレイを全く出しませんでした。

もちろんタックルしたショークロスにレッドカードが提示されたのだが、本人も反論の余地もなく、むしろ起こってしまった事に涙を流しながら退場して行きました。


セスクはタックルの直後、カードが提示されるまでショークロスにつめよって行きましたが、ショークロスの態度やレッドが誰の反論もなく受け入れられた事で怒りをどこにぶつけていいかわからない様子で、自分の足を何度も叩いて叫び、うずくまり、頭を抱えていました。

ヴェルマーレンも涙をこらえているのか顔を押え、動揺を隠し切れていませんでした。


相手ストークの選手でさえ頭を抱えて動揺、チーム間の揉み合いがあったわけでもないのに場内は騒然としていました。


あのタックルに関しては、故意ではなかったと思います。悪意を持って相手を削りに行った結果ではないとは思います。

だけど、イーブンのボール(ショ―クロスのコントロールが長くなった)に飛び込んで行った時のショ―クロスの足の振りかぶり方はあり得ません。アフタータックルになってしまったのは結果論だけど、あのスピーディな中でのプレイとしては完全なミスチョイス。

自陣でクリアをねらう時ならまだしも、相手陣内のあの位置でああいう蹴り方をする、もしラムジーより先にボールに触れてたとしたら、彼はどこに蹴っていたのか理解に苦しむ。

こういう事故的な件に、長期出場停止処分を与えた方がいいと初めて思ったプレイでした。


酷な言い方かもしれんが、あの時点でフルスイングしたショウクロスは、あそこでプレイするレベルに無い、という事です。


プレミアリーグは他リーグと比べられないくらいの、ノンストップのハイスピードな超現代的なフットボールが行われています。あのスピードでぶつかり合えば骨だって折れます。

あのハイスピードの中での判断力が乏しい選手が22人の中にいれば、こういった接触による重症は起きるに決まっています。

残念ながらイングランドには、お世辞にも巧いとはいえない屈強なストッパー型の選手がひしめいています。

競技の中とはいえ、リーグとしてここまでハイレベルになったのだから、リーグとしてなんらかの措置を取らないと、また被害者を出しかねません。




タイミングの前後はわからないけれど、同日に発表されたイングランド代表にショウクロスが選出されました。
カペッロは何を見て選んだのか?ショウクロスのキャリアも心配しての選出なのか?
理解に苦しみます。


ラムジーはまだ10代の将来有望な選手です。

オリンピック予選で相手の低レベルな選手に大けが負わされて、人生狂わされた小野伸二
とちょっとダブっしまいました。

彼が無事に復帰し、キャリアを輝かせる事を心から願います。