2011年1月に観た映画

映画館、DVDを問わず、この一カ月で観た映画をちょこっとメモ。
ネタばれおおいにありえるのでご了承。。。

-インセプション

クリストファー・ノーラン監督、大好きです。

彼が撮ればなんでも面白くなってしまうような、そんな重厚な映像をいつもみせてくれます。


他人の夢に入り込む企業スパイ、ってのはわけわからんが、
夢の世界を「建築」するとか、
夢が多重構造になってて、階層が深くなるほど実時間の流れが遅くなるとか、
起きて実世界に戻るために「キック」するとか、

なかなかアイデアは面白い。


夢の世界で寝ている本人に気づかれようにするとか
その中での緊迫した銃撃戦や、
「キック」を多段でタイミング合わせるなどのところは、


なかなかの緊張感。


まぁ難癖付けるならば、

夢の中でことごとく戦争のような戦いなのは何なのか、銃社会か?

あと、渡辺謙の立ち位置が終始意味不明w
お偉いさんで、かつど素人なのに、なんで実働部隊みたいに戦わされて散々な目に・・・w

「サイトー」って名前、攻殻みたのかなぁ〜


-トラブル・イン・ハリウッド
ブルース・ウィリスが本人役で登場。

撮影直前だというのに、なぜかふっさふさとひげを生やし
「お前誰だ?」と言わんばかりの容姿に加え、
ひげそれって言ったら暴れまくり、エージェントはストレスでダウン。。


こんな役を引き受けたブルース・ウィリス、きっとすごく良い人なのでしょうww


エクスペンダブルスの続編もおkもらったってスタローンが言ってたし〜


慰謝料とか大変なのかなぁ・・・


-500日のサマー

こんな女いるよな〜と思ってみてると、
むしろ主人公の男の方が腹立たしくなってくるわ〜

まぁああいう関係ってうらやましくもあるけど。

しかしたった500日でころっと宗旨替えしてあっさり他の男と結婚したサマー、言うほどの事はないのか、


または逆に主人公が初期のサマー寄りの体質に変化しつつあるころに、
当のサマーがあっさり変化してしまうってとこが、


悲哀というかなんというか、「そんなもんだよね」って事かな〜


-リアル鬼ごっこ

パラレルワールドはいくつもある、ってなら、一生やってろ!って感じです。


内容は全く大したことないけど、「鬼ごっこ」と言うだけあって、
アクションが「戦闘」ではなく「鬼ごっこ」に見えた点では巧いのか。


しかし、主人公だけパラレルに存在しない、って設定が、パラレルワールドがいっぱいあった時点でよう分からなくなってるような・・・


-カケラ

満島ひかり見たさに借りたが、カノジョはこんな役ばっかなのかなぁ・・・
無駄な下着露出シーンとかわき毛とか・・・


同性愛云々の前に、この相手の女が段々と恋愛依存症みたいになってくのは嫌だなぁと。。。


-アウトレイジ
たけし映画では久々に面白かったです。
あまりやくざモノは見たことないんだけど、
椎名桔平のドスを効かせた感じとか結構かっこよくて、こういうのも悪くないなと。


騙しあいに次ぐ騙し合い、トラブルにつぐトラブル、
で、どうしようもなく破綻していく感じがコーエン兄弟の映画のよう・・・


ただ、キャッチコピーに「全員悪人」みたいにあったが、
やくざなんだからそりゃ不思議はないわな〜
「告白」の登場人物の方がよっぽど「全員悪人」だな、てふと思った。

-フローズンリバー
夫に逃げられて生活に困った女性が、密入国の手伝いをして稼ぐ事になる、って話なのだが、

最後逮捕されても「刑期は数カ月だから」とか、
詐欺を行った息子が警官に促されて騙した相手のばあさんにちょっと謝って終わりとか、

罪が軽く描かれすぎてたのがちょっとひっかかった。

まぁこれで泥沼になっていったらそれこそコーエン兄弟だが・・・


-シュアリー・サムデイ
小栗旬の初監督作品ということで色眼鏡をかけて批判する人、評価する人さまざまだと思うけど、
けっこう楽しめたってのが正直なとこ。

話自体はすっごくベタなものの寄せ集めだし、
青春モノってとこに音楽をつければ良い、
みたいに安易に見えてしまうのは非常に残念だけど。。。

あとは、主役の少年達がやくざに追われて、ぼこぼこにされて地面をはいずりまわるくだりで、
どうにか解決せんのかと思いきやそのままながーくシーンがつづくとこがちょっといけてないなぁと。

-ヤギと男と男と壁と
ほんとに実在したかは知らんが、実在したというアメリカの「超能力兵士」軍団のお話。

のわりには、元超能力兵士のジョージ・クルーニーが見事に何もできねえwww

その辺を笑うコメディなのかなんなのか、
ちょいと中途半端かなぁ。。

ただそういう特殊能力を言うときに「フォース」がどうたらって言うんで、
アメリカでスターウォーズの影響ってでかいんだなぁって
。。

日本だったら「気」がどうとかって言う感じなのかなぁ。


  • ブレイキング・ポイント

レストランで銃乱射事件があり、
その事件に居合わせた人々の「その後」を描いている。

大きな出来事の「その後」をメインにしたあたりは面白い。


目の前で父親を殺された少女はその後ものすごく気丈に振舞うも、段々と「信仰」色が強くなっていく。
しかも父親が実際は命乞いをしてションベンもらしながら殺されたというのに(これがラストのオチでもあるのだが)
「父は私たちをかばって勇敢に死んで行った」と現実から目をそむける。

逆に、少女と一緒にいた友達の少年は事件のショックで喋れなくなって、
一見こいつが現実逃避してるのかと思わせるんだけど、
そいつが事実をちゃんと見ていて、
最後には少女に「現実を観ろ」と事実を思い出させる。

なんか皮肉というか。。。


群像劇なので、全くそのコらと関係ないガイ・ピアース演じる医師も登場。

レストランにその犯人が入るとき入れ違いで出て行ったのだが、その時犯人のためにドアを開けて「どうぞ」と言わんばかりに入れてしまった事、
その事件で担ぎ込まれた人々を医師として助けられなかった事、
関係があるかは分からないけど、その後悔がちょっとづつ彼をむしばんでいったようにも見える。

偏頭痛持ちの奥さんに薬をあげる。
でもこの薬には副作用で不整脈がでる。
不整脈の薬には副作用で偏頭痛が起きる。

このいやらしい連鎖というか矛盾というか、そういうものを深く考えず(調べてたから考えてたのかも知れんが)に彼は不整脈の薬を奥さんが食べる食べ物に入れていく。


他にも、幸運にも銃撃から助かったフォレスト・ウィテカ―が自分の幸運に気づき、ギャンブルでひと儲けする、といった話も。


最後には少しづつ彼らが自分を取り戻していくんだけど、何がきっかけなのか分からないというか、それが「無い」のがイマイチかなぁ

空からカエルでも降ってくりゃいいきっかけにもなるだろうに・・・