お疲れ様でした。
オグこと小倉隆史選手がついに引退を発表した・・・
http://www.ventforet.co.jp/2006/home/press2006_02.htm
高校卒業してすぐのナビスコカップで早速爆発。
Jリーグ開幕の頃にはオランダ2部のチームで大活躍。
オランダ1部の強豪チームも注目していたが、名古屋のリネカーの不発っぷりや、アトランタ五輪を見据えてなどの理由から帰国。
帰国時は「カズさんを抜くのは僕がやる」とコメント。
直後のJリーグでは、得意のドリブルでガンガン切り裂き一躍ヒーローに。
中でも、左サイドを前向きにドリブルしながら左足ヒールで、ボールを対面したDFの前を通し、自分は後ろを周って抜いてったプレイはあまりにも有名。
中学、高校では「小倉フェイント」って言ってみんな真似してたもんだ。
テクニック、スピード、シュート力、パスセンス等を兼ね備えた上に上背もあり、また泥臭いシュートも多かった。
ただ、怪我が多すぎた。
Jリーグで活躍したと思ったらすぐ怪我。直ったと思ったらまた怪我。
目標としていたアトランタ五輪では、アジア一次予選の第一試合で大怪我。
五輪代表に復帰したのは五輪本番前の合宿。
ここで一番の悲劇、アトランタどころか2年後のフランスW杯も棒に振ってしまう膝靭帯断裂。
足があらぬ方向に曲がって倒れたまま泣きじゃくる彼の姿は忘れられない。
結局その怪我から完全復帰出来たのは、フランスW杯が終わった後。
その後は、鳴かず飛ばず。。。
ブランクのせいか怪我の影響か、リハビリ中に上半身ばっか鍛えすぎたのか、スピードはなくなり、判断は鈍い。
はじめのうちは走る度に怖がっているんじゃないかくらいに見えた。
オールスターでは常に上位に選ばれるものの、リーグで結果が出ず、チームを転々とする。
ただ、最後に行った甲府では、中心人物としてチームを引っ張ってた。
それ以上に、のびのびとプレイしてたように見えたのが、ちょっとうれしかった。
J1昇格を決めた昨シーズン、構想外になってたのはまったくの皮肉だ。
高校の時、「日本代表に彼がいたら・・」って仮定の話を友達とよくした。
きっと俺達の間で美化されすぎてる点もあるのだろう。
代表に入ってたら逆に文句を言ってたかもしれない。
でも、彼がかつて見せてくれたプレイは、ほんとに俺を魅了してくれた。
「もしも・・・」って期待を抱かせてくれた。
それだけ彼はおっきい存在だったんだ。
ちょっと残念だけど、お疲れ様でした。
第二の人生もがんばっていただきたい。
明日にでも気が変わって現役続行でも、大歓迎です。